こんにちは!マレーシアに短期留学中のかおです。ラマダンの3月に、プトラモスクと鉄のモスク、また周辺のマーケットを散策してきました✨
観光時間外に案内してもらうというディープな体験ができたので、この記事ではその体験を紹介します。
マレーシアの文化やモスクに興味がある方、ラマダン期間中の観光を考えている方、ぜひご覧ください!
ラマダン中のモスク観光、まさかの展開!
今回一緒に訪れたのは、語学学校の先生とフランス人のクラスメイト。
先生は中東出身の熱心なムスリムで、本格的にラマダン中。クラスメイトは父親がムスリムで自分はなんとなくキリスト教という認知だそうです。
KLCCからgrab(タクシー)で到着
学校終わりKLCCからgrabを予約して一緒にピンクモスクを訪れました。
到着したのは月曜日の16時ごろ。ちなみにgrabは30分弱のRM44(約1300円)で到着しました!
ムスリムとして特別に入場!?
なんとラマダン中だったため、通常の観光時間が終わっていて中に入れず……
そこで、先生とクラスメイトのムスリムルーツを拝借し、「これからムスリムになる人」として紹介してもらうことで、観光時間外にも関わらず中に入ることができました!
ピンクモスクと鉄のモスク観光!ラマダン中の特別な体験
ピンクモスクでの予想外の展開
観光時間外だったため、通常の観光客やツアーとは異なる、特別な体験が待っていました。
まず、女性は顔や足を洗う専用の部屋へ向かい、男性は外で身を清めます。モスクには立派なコーランがまるで学校の図書館にある辞書のように並んでいましたが、これは誰でも触れるものではなく、身を清めた後にしか読むことができません。また、生理中の女性も触れてはいけないそうです。
一方、モスク内ではすでにイフタール(iftar/日没後の食事)の準備が始まっていました。ラマダンならではの光景に、特別な雰囲気を感じました。
その間、モスクの方々から熱心な布教を受け、たくさんのパンフレットや日本語訳のコーランまでいただくことに(笑)。言葉通りの布教を受けるのは人生で初めて!
和訳コーランの表紙はおしゃれで高級感があり、特別なもののようでした。そのため、もらう際には「必ず読むこと」を約束させられました。また、これらの本は決してゴミ箱に捨ててはいけないと念を押され、不要になったら誰かに譲るか、最寄りのモスクへ返すように言われました。最初は博物館のパンフレットをもらう感覚で受け取っていましたが、その重みを実感し、背筋が伸びる思いでした。
鉄のモスクへ!優しいおばさんの車で移動
その後、ピンクモスクで出会った親切なおばさんが、「せっかくだから」と車で鉄のモスクまで送ってくれることに!ここでも同じ方法で中に入ることができ、またしても布教を受ける展開に…。
イスラームの教えと無宗教について
おばさんから教えてもらったこと
イスラム教の特徴は、唯一神アッラーを信仰する一神教であり、偶像崇拝を否定していることです。そのため、キリスト教の教会やヒンドゥー教の寺院と比べると、モスクには華やかな装飾がほとんどなく、広々とした空間が広がっているのが特徴です。まるで体育館のように、シンプルで開放的な造りになっています。
また、意外に思うかもしれませんが、イスラム教は多様性を認める宗教でもあります。アッラーという創造主が宇宙のすべてを創り出したと考えられており、その中には異なる宗教の存在も含まれています。
私にさまざまなことを教えてくれたおばさんによると、キリスト教やユダヤ教などの他の宗教も、この世界にあるべきものとして存在しているため、イスラム教ではそれを否定しないのだそうです。
無宗教=何も信じていない?異文化交流で気づいたこと
「あなたは何を信じて生きているの?無宗教とはいえ、何かしらの行事や信仰はあるでしょ?」
そう聞かれたとき、思わずドキッとしました。確かに私は教会やモスクには行かないけれど、毎年初詣に行き、仏壇に手を合わせ、クリスマスパーティーを楽しんでいる。これらは単なるイベントとして受け入れていたけれど、考えてみれば、それぞれ宗教的な背景があるものです。
ここで驚いたのが、フランス人クラスメイトの彼氏の話。彼は無宗教だけれど、現在「自分に合う宗教を探し中」なのだそうです。コーランを読んだり、聖書を読んだり、さまざまな宗教について学びながら、どの宗教に入信するか、あるいは無宗教のままでいるかを考えているとのことでした。
この話を聞いたとき、私は「無宗教」の捉え方が自分とはまったく違うことに気づかされました。私は彼のような無神論者(atheist)でもなく、完全な無宗教とも言えないのではないか?気づかないうちに、日本の文化や神道的な考え方に影響を受け、それを当たり前だと思い込んでいるだけなのかもしれない――そんなふうに考えるようになりました。
ラマダンならではの夜市へ!初めてのミロドリンクとショッピング
モスク巡りの後は、ラマダン期間中だけ開かれる特設の夜市へ!
人通りも多く、まるで日本の夏祭り・花火大会のように賑わっています。



ここで初めてミロのドリンク(RM6≒200円)に挑戦。甘く濃厚で、幼少期が懐かしい味でした。
また、RM15(約490円)とお手頃なヒジャブや、ヒジャブを留めるピン、さらにはなぜか激安で可愛すぎるネイルチップ(RM18≒600円)まで購入!
ラマダン中のGrab移動に注意!帰りのトラブル
夜市を満喫した後、Grabで帰ろうとしたのですが、なんと通行止めでドライバーと合流するのに20分以上かかる事態に。親切なおばさんにも「ラマダンのマーケット周辺ではGrabを拾いにくい」と言われていたのですが、実感しました。

もしラマダン期間中にこのエリアでGrabを利用するなら、少し歩いて大通りに出てから呼ぶのがベターです。
マレーシアのgrabには交通規制やgrabのピックアップポイントが反映されていないので少し不便だなと感じます。
まとめ
ラマダン中だからこそ味わえた特別な体験が満載の一日でした。ピンクモスクや鉄のモスクでの意外な展開、イスラームの教えに触れる機会、ラマダンならではの夜市の賑わいなど、どれも忘れられない思い出になりました。
モスクだけでなく、プトラジャヤの街並みも素晴らしかったです。首相官邸や裁判所の壮大な建築は圧巻で、ラマダン期間中でなくても訪れる価値のある場所だと感じました。
マレーシアに留学中の方や、旅行を計画している方にとって、ラマダン中の観光の参考になれば嬉しいです!
コメント